-西部・緑地地帯-[刀は本来の姿を取り戻す。 その下緒には五色の玉――即ち、魂。 柄に手をかけ眼を伏せて、 ゆるり、唇から紡がれる、詞。] ひふみよいむなやここのたり ふるべ ゆらゆらとふるべ[キィン、 耳鳴りにも似た玲瓏たる玉の音が、薄く広く、響き渡る。]