悪かった悪かった。んでも予想出来なかったわけじゃないだろ?…俺の全部を知って、それでも俺を竜にしてくれたのは姐さんなんだからさ。[へらりと笑む。その顔に、命竜王は一瞬息を詰まらせた後、微か目を伏せた。長い睫毛が微かに震えているのは後悔してるからだろうか。主の胸中は、こちらには窺い知れない。]…悪かったな。処罰だったらいくらでも受けるさ。[ぽつりと、少し疲れた様子で言いながら。立つよう命じられるまで、膝の上にのった氷竜の髪を撫でていた。]