あの程度を怪我と言ってたら世話が無い。[怪我の部類に入らないからこその言葉らしい][小手調べの一撃は衝撃波によりあっさりと弾かれる。その程度では届かぬ相手と知り、ふむ、と小さく声を漏らした。続き迫るもう一つの衝撃波。それに対し残る左も黒翼と成し、羽ばたく。衝撃波と平行になるように身体を合わせ、一気にその傍を駆け抜けた。余波で服や頬に擦過傷が現れる。相手へと肉薄すると、急制動をかけながら身体の向きを反転。下から蹴り上げるように縦に身体を回転させた]