―さらに後―
[首の後ろにある記号のような文字――遥か過去の名を表したそれ――には、竜郷から出ないようにと王が自ら封をした。
さらに目印に首輪になるようなものをつけるとか何とか言う話が出て。
正直勘弁してくださいと言ったが当然聞き入れられず。それを取りに自分から氷霧の園へと向かう羽目になり。
嫌な予感はしたが。
やっぱりそこで会った氷竜殿には流石に原因諸々知れていて。]
………………。
[何があったかは、略。
些細な変化があったとすれば、前後して氷竜の呼び方が変わった事くらいだろうか。
それは、本当に些細な変化ではあったが。
その後、宮殿に戻れば玩具のように髭をそられて見た目がちょっと若返ったりとか、色々あったが余談にすぎず。]