人狼物語 ─幻夢─

64 滄に揺らめく銀鏡


双生児 フォルカー

―風呂場にて―

そうだな、このままじゃエーファも俺もいなくなる。

[どうすればいいのか、それを思い浮かべることができない。
自分たちのことを真に知るものは二人いるが、その二人は頼めるような立場の人間でないことくらい、子供の自分でもわかる]

エーファをそこから連れ出すことができるなら、俺はどこへ行くのも…怖くないのに……

[鏡の向こう手を伸ばし、少しでも触れられたらと、あわせる手のひらは硝子越し。
もう片方の手を自分の頬に、首筋に、ゆっくりと下に下ろしていきながら。
触れる肌は、自分のものでしかない]

(1281) 2011/01/19(Wed) 01:47:57

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