[ユリアンの困ったような顔とか照れたような顔は、見上げてしっかり見ておきながら。]
…そうだね。
[これで良かったなんてとても言えない。
生きていれば、出来ることも気づく事もきっともっとあったんだと思うけれど。
それでも、あんな半端に分かれたままでなくて、そこだけは良かったと。
いつ消えるか分らない。そんな不安も過ぎったけれど。
ぎゅ、と。今度は自分から。
背に手を回して、力を込めた。
特別だと言われれば、はにかむような笑みを見せた。]
ありがとう…私だって、他の誰にも言わないよ。
ユリアンだけ、あなただけが私の…。
特別で、一番だから。