[不意に内側から響いた笑い。そして投げかけられた言葉。零れる笑みには嘲りが掠める。それは、何に向けられたものか]悪いけど……。[小さな呟き。直後に飛来する紅の礫を避けようと試みるが、全てはいなしきれず。直撃は免れたものの、頬や、左の目の上を掠めてまた紅を散らした]同族嫌悪、って言うし、お断りするよ?[口調は軽いが、溢れた血により、視界の半分遮られているこの状態は芳しいとは言えないが。構うことなく、感覚に任せ、突きの一撃を繰り出して]