>>1324[やがて、深い溜息をつき、青い竜は青年へと姿を変えた。夢の中では姿など自由自在であり、眼鏡と腕輪指輪をつけ黒の近い紺の上下を纏う姿は竜都へ来た時と変わりない。実際の服がどんな無残な姿になっているかは言うに及ばず]『―――…オティーリエ』[今はもう繋がってはいないけれど、心の声で呼びかける。やがて青年の口元に微かな笑みが浮かび、渡るは――彼女の夢]