……その言い方、そろそろやめてくんない?
いいとこ、『児童』ってトシでもないんだから。
「あたしから見れば、アンタらはみぃーんな子供。だからいいのよ」
んな無茶な……。
[むぅ、と睨みながらの言葉を、寮母アーデルハイドはさらりと受け流した。
更にむくれる様子にくす、と笑いつつ、寮母は手にしたグリューワインのカップを手渡してくる]
「……ところで、ね。狐っ子」
……つか、その呼び名も……。
「お黙り。
……そんなことよりも、アンタ」
な……なに?
[急に改まった口調と、僅かに細まった碧。何となく、嫌な予感が過る]