「仕事熱心なのはいんだけどね。 ……もう少し、真面目に休んだらどうなの?」え?「休暇も取らないで、毎日仕事してるんでしょ?」な……なぁに、言ってんの。俺は、新月の晩以外は仕事なんてロクに……。「やってない、とは言わせないわよ? 他はともかく、あたしを誤魔化せるとか思うんじゃないの!」[ぴしゃり、と言い切られて、言葉が失せる。天鵞絨は、渡されたカップの中へと向いて。肩の上の白もふと右腕の漆黒がそれぞれ、尾を振った]