「さ、あったまったなら、身体動かしてらっしゃいな。
アンタの事だから、ここにいたのは恒例のイベントが目当てなんでしょ?」
……え……なんで……。
「アタシを、誰だと思ってんの。
ほら、いってらっしゃい。どこかの大きな子供もきっと喜ぶから」
[さらりと言われた言葉の意味に、最初は気づかず。
けれど、意を理解したら、思わず噴き出した]
そういう言い方って……ん、わかった、行ってくる。
[一頻り笑った後、こう言って立ち上がる。
零れるのは、ごく自然な笑み。それに、満足げに笑むアーデルハイドに空になったカップを手渡すと]
……はいはいはーい、卒業生の乱入はありでいいですかーっ!
[離れた場所で行われている、聖夜祭恒例のイベントバトルの会場へ向け走り出す。
碧の瞳は呆れたよに、それでいて優しげな様子で、その背を見送っていた**]