旅をする理由は千差万別だろう。[何度も逃亡しながら彷徨う旅を続けてきた男は、自嘲混じりの苦笑を浮かべかけ。残っていた警戒心が囁いた結果にそれを消した。後ずさる青年>>1332を冷ややかに見つめ]音として紡がれない聲が聞こえる。普通は警戒するものだろう。私にとっては別の意味での警戒対象となるが。[強くなる花の香はどこか勘に障った]……君は同胞でもないようだ。気配が違う。一体、何者だ。[深い所から湧き上がる衝動が殺せない。鋭く睨みつけながら、スッと腰を落とし臨戦態勢を取った*]