人狼物語 ─幻夢─

62 空から降る星・魔獣の欠片


翠樹学科2年 ユリアン

[休暇を大幅にぶっちぎったことにたいするお叱りと、遺跡でなにかあったのかと根掘り葉掘り聞かれての答えは、遺跡の奥に精霊の力による歪みが生じていて、それをなおすのに時間がかかっていた。学院に戻って、ということも考えはしたが、遺跡が思ったよりも崩れやすそうで、あまり人を呼べず、また予備に戻っている間に何時崩れるかわからない。そしてそんな不安定な遺跡で数人で最奥へと向かうぐらいなら、時間がかかっても一人で直してから、大地の精霊の力を使ってゆっくりと遺跡が崩れないようしたほうがいいと判断した、という話だった。
 あれやこれやと後始末をおえて、ようやく導師達から解放されたのは帰還してから{1}時間後で。
 ――心配をかけただろうベアトリーチェやイグナーツに、会いに行かなきゃなあ、とため息をついたのだった]

(1337) 2010/12/27(Mon) 21:43:14

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