[普段はゲルダが店番をしていると言うのを耳にしていたのだが、その姿が見当たらない。老婆が問いに答えるまでに、やや間が空いた。ゲルダの居場所を明かすに値する相手なのかを見極めるかのように。問いを待つ間、ミハエルは真面目な表情で老婆を見詰めていた。その瞳を見て老婆は口を開く。ゲルダ向かったその場所を]…そうか、ありがとう。邪魔をしたな。[老婆に礼を言い、雑貨屋を辞する。足を向けるのは、ゲルダが向かった教会の墓地──]