>>1340私は貴女を頼り、頼ってもらって。お互いに願いを手伝いたくて。けれど――…どちらも果たせなかった。[頬に触れた手は頤をなぞり、オティーリエの喉元に触れる。そこはかつて剣が在り――…薔薇に似た刻印のある場所]だから、謝りあうのはやめましょう。私は貴女に逢えて――…貴女の心に触れて嬉しかった。もう…それだけでいいのです。[紫紺の瞳が翠を見つめて、柔らかく微笑む]