[そしてハインリヒとシチの目の前で繰り広げられた光景は信じがたい物だった。
まさかあのライヒアルトがナターリエに一本背負いされるとは。心に残りすぎてスローモーションにも見えたかというような。空中に美しい一本の軌跡を描いてライヒアルトは沈んだ。
……ナターリエは傑物だったのだ、とハインリヒは心の中で彼女を要注意人物に指定した。]
『は、ハインリヒ……!琥珀、琥珀!!』
ん!?
[いまだ呆然としていたハインリヒに飛ぶシチの鋭い声。さすが女性は強いというか、我に帰るのはシチの方が早かったようだ。そこに繰り広げられんとしているのは信じがたい光景PART.2]
大将が横だk……!?