[その後、何を話したのかはおぼろげにしか覚えていない。たくさん話した気もするし、何も話さなかった気もする。それでも、エステルは笑顔で自分を見送ってくれた。彼女が村を出ていったと知るのは、次の日の朝のこと─。**]