不意打ちじゃなきゃ、意味ないじゃないか。[ずるいなんて言われても、笑ってそう答えて。視線はちらと上へと向いて、その耳の形をとらえると、また口許が緩んだ]エル、随分可愛いよねぇ[本心からそう言っているのは、仕方のないこと。視線をおろして目を合わせる。ぺろ、と舌で自分の口唇を一度舐めて]……じゃあ、次は消毒してあげるよ。不意打ちじゃなきゃ、良いんだろ?[最後の言葉は、悪戯げに尋ねる調子。消毒、なんて言っても伝わるかはわかっていないけれど。返事があるまでは、ただ*待つだけで*]