んなもん、どっちもどっちだっつぅのっ!
[低く呟きつつ、周囲に展開した炎の剣を見やる。
逐一止めている余裕はない──ならば]
……いよっと!
[掛け声の後、背に開くは銀翼。焔の色彩を受けて煌めくそれで強く大気を打ち、上へと逃れ]
姐さん、後ろも見といた方がいいぜっ!
[軽く言いつつ、焔華の背後へと降り立つ。
銀は羽を一片散らして姿を消し。
もう一つの銀が、動く]
Reine Luft……Anfang.
Schneiden Sie es, und werden Sie die scharfe Klinge!
[紡がれる言葉、解き放たれるのは、刃と化した糸の乱舞]