>>1365[暫くは逢えない。その言葉に、翠の目が少し悲しげにゆれた。][そっと絡め、絡められた指。彼の目が伝える感情に、少し酔うようで。][指が離れ、外れる腕輪。てのひらに乗るそれと共にはさまれて、指を曲げた。]――…はい。約束、ですね。[浮かぶ微笑に、すこし、寂しさは混じってしまうけれど。]わたしも逢いに行きます。だから、アーベル殿も、わすれないでください。