─天地の狭間─[ゆうらり、ゆらり。月の光の照らすそらに。漂う。銀の月光の中では異質な。金色の陽のひかり]……道は、一つ。けれど。一つじゃ、ない……。[憂いを帯びた翠の瞳が、雪原を見下ろし。ぽつり。呟きが零れる]……俺と同じ過ちと、痛みは。繰り返すな……。[呟きは風に乗り、溶け。やがて、陽のひかりもまた、ゆるりと月光に*とけてゆく*]