―>>1345>>1365の続き―
[ついに体力も精神力も使い果たした気がする……普段は省エネモードだったのだが、使いなれない術に省魔力なんかしてられなかったから。
ハインリヒは荒い息をつきながら、声をかけられた気がしてうっすらと目を開けた。]
あー……ミリィ先輩か。
すまんな、魔力借りちまって……。
[それだけ言うと再び目を閉じた。シチなんかとっくに眠りこけている。自分がミリィと手をつないだままのことも忘れて意識をおとしかけていた。
……ミリィか、彼女の使い魔か、他の誰かに小突かれないかぎり、起きることはないだろう。
そして琥珀の映像が保護人のもとに無事に届いたのかどうか、また映像の存在を使い魔経由でライヒアルトに知られたハインリヒがどうなってしまうのかは、また後日の話**]