─墓地─
[知らなかった、との言葉には頷きを持って肯定と為し。
物憂げな横顔を見詰めながらゲルダの話を聞く。
騒動前には接点の少なかった相手の過去。
その言葉の端々に自分を責めるような雰囲気が感じられた]
そんなことが、あったんだ───。
[弟を亡くした時の事を聞き、やはり眉尻が下がる。
掛ける言葉がなかなか見つからない]
……でも、何もかもがゲルダのせい、って訳じゃないと思う。
特に、今回の事は。
…あ、いや、誰かのせいと決めつけるわけでもないんだけど…。
[励ましたくて、けれど良い言葉が出て来なくて。
しどろもどろになりながら、言葉を紡いだ]