―いつかの話・学院―
[どんな顔をして会えば良いのか。
心配かけただろうしきっと泣かせてしまっただろうことを思うと、直に会いにいかなければという気にはなる。
行くか、と顔をあげたところでベアトリーチェ>>1387の声が聞こえて]
ベアトリーチェ……っと……
[勢いよく胸に飛び込んできた娘の細い肩を抱く。
抱きついたまま離れようとしない彼女の、涙交じりの言葉に申し訳なさそうな顔をした]
すまん……ごめんな、連絡しなくて。
怪我もしてないし、大丈夫だから。
約束どおり、遺跡での話聞かせてやるから――
[だから落ち着け、というようにぽんぽんと背中をたたいて宥める。
周囲に人が居ても視界に入っていないのはユリアンも同じだったけど、ベアトリーチェが泣きやむころには、落ち着ける場所へと移動するのだった。
二人の世界をかもし出していた様子を見た人々がする噂を耳にするのはきっと[11]日後ぐらい]