>>1398時
[静かな時。冗談めいて零される言葉。
それに秘められし心想い、私は睫毛の影で瞳を揺らす。
追い詰めたくは、ない。
側に在りたいだけ。
ただそれだけが――私の希う望みであるのに、こんなにも遠い]
………意地悪なことを、おっしゃる。
そのようなこと、言われては………
[…追いかけてしまうやも、しれませぬ。
小さく小さく呟いて、私は静かに顔を上げる。離れる温もり]
……心の傷も、癒せればよいのに…
[爪先立てば、辛うじて頬の下に届くであろうか。
触れるか触れぬか――身じろげば簡単に避けられるそれを―― 刹那近づけて、離れる]