[深い闇とも言える、自分に眠る大きな力。それとは違うもう一つ、母から受け継いだハイエルフの血。
森の気はその力を強め、抑えの役割を果たすのに大きな力となるはずだと。
だから、翠樹の属性を持つ人の傍にいなさいと、それが自分に下された処遇。
気配が近づいてるのを感じる。
こちらに、一直線に、向こうも気付いているのだろう。
親しい友人、大好きな恋人、愛しい家族、そのどの言葉でも表しきれない大切な人、自分の世界で一番の人]
ゲル〜……、おはよ〜……ただいま〜……
[薄っすらと開いた目に映るその姿を、二度と離れないようにぎゅっと*抱きしめた。*]