いえ、決して長老御自身の責任とは思っておりません。[反論しようとした長老の言葉を遮って続ける]恐らくは、長老のご判断そのものが、虚の力によって歪められたものと愚考いたします。それほどに虚の力とは強く恐ろしいもの。長老もさぞ、お悩みになったことでしょう。お察し致します。[心痛を労るかのように、長老の方へと一歩足を踏み出しその手を取る]故に―――一刻も早く、虚の影響を振り払い、己を取り戻して頂きたく。[ばさりと萌黄の翼が開かれ、光が溢れる]