別に、教える気がないなんてダレも……お、かっけェ。[瞬時に詰まる距離>>1345と変容した左手に、驚きというよりも感心した声を上げた。] ただのヒトじゃァないのは判ってたけど、そんなんもできんだ……ッと。[首を狙い閃く爪を、右腕を出して受ける。赤色が滴り落ち、走る痛みには顔をしかめて。] ケド、いきなりッてのはいただけねェ、な![無造作に右足を持ち上げて、胴を狙って蹴りつける。動きは戦い慣れた者のそれには見えず、力も大して籠めていないようでありながら、威力は見た目よりも高い。]