―After3―
[今日もいつも通りの森の巡検を終えて小屋に戻った。
間違って奥深くまで踏み込んできてしまった人間もなく。
悪戯妖精が問題を起こすようなこともなく。
穏やかだけど、ちょっと、いや、かなり物足りない日々]
まだなのかなぁ。
[レラもいる。森の動物達もいる。木々も元気。
だけど、ちょっとだけ寂しい。
もうずっと、一緒にいるのが当然となってたヒトがいないから]
……あっ。
[ハッと顔を上げる。
竈の火を落として外に出ると、不本意と顔に書きながら、それでも白狼がもう待機していた]
うん、レラ。お願いするね。
行くよっ!