そりゃ……嬉しく、ない。俺ができる事は、なんでもしたい……よ。[呟いて、天鵞絨を伏せる。できる事。望まれているのは、『自分にしか』できない事]……っていうか。相変わらず、強引な理屈だな……。[しばしの沈黙を経て。大げさなため息と共に吐き出したのは、こんな言葉]……わかったよ。いつもまでも、このままには、できないの、確かだし。王都まで、行って来る。