[『場』は開かれ、生き残った三人は解放され。故郷を捨てない、と笑った二人に、別れを告げた。元より余所者の自分は、師父の事もあってそこには居辛くあり。さりとて、修道院に戻る気にもなれず。選んだのは、宛のない旅。道連れは、対なる少女の連れていた、小さな小さな、仔猫。自分と同じ、寄る辺ないぬくもりを連れて。その先に、何があるのかなど。知らぬまま、*風と流れて*]