─墓地─
[誰かに聞いて欲しかったと言う言葉に、彷徨っていた翡翠がゲルダへと戻る。
居なくなってしまった大切な人。
ミハエル自身覚えはあるが、ゲルダ程沢山では無くて。
悲しみは理解出来ても、絶望までは抱かなくて。
絡んだ眼差しに、きゅ、と唇を噛んだ]
──ゲルダ、君が謝り続けて来たことは皆ちゃんと見てると思う。
どれだけ悲しんで、どれだけ苦しんだのかも、全部。
だからきっと、許してくれてるよ。
それに───ゲルダが生き続けることを望んでいると思う。
自分達の分も生きて欲しい、そう願ってると思う。
[そう考えたのは自分の経験からだったけれど。
どうにかしてゲルダを励ましたい、そんな思いから言葉を重ね続ける]