確かに大切な人達を喪うのは怖いよ。
自分だけ残されて行くのは本当に、怖い。
でもね、ゲルダ。
君が居なくなってしまっていたら、同じ想いを他の人に与えてしまうことになっていたんだよ──?
君はそれでも、良かったのかな…。
それに僕は君が生きていてくれて良かったと思ってる。
僕にとって大切な人にもなっていたから。
[必死に紡がれる言葉。
表情もまた真剣なものになっていただろうか]
──ねぇゲルダ。
僕じゃ君の手を取ることは出来ないかな?
まだ小さくて頼りないかもしれない、クロエ達のようにはなれないかも知れないけど。
君を支えてあげたいと、強く思ってる。
[──ダメかな?と小さく首を傾げた]