「場」に捕まるのは御免だ。壊してでも、先に進む。[感心したような声>>1444には応じず、突き込んだ左腕を薙ぐ。首を庇う青年の右腕に長く鋭い傷が生まれた。流れた色が爪にも残り、僅かに唇端が上がる]やるならば、やられる前に……グッ![右足の動きは素人のものに見えて。受けきれるだろうとの判断に、油断が挟まった。勢いもありそうには見えなかったのに、予想を超えて深く食い込んでくる蹴り。押されるままに後方へと退って、鉄の味が混じる唾を吐き捨てた]