―After2 離宮内―
[当然だけど足止めは足止めでしかない。
長く拘束できるほどの効力はないし、誰かを呼ぶのも自由なわけで]
わわっ。
[女王の御座所を見つける前に前後両方からヒトの気配。
手近な部屋に飛び込んだら、そこには先客がいた]
あっ。…ベッティちゃんて呼んでいいのかな?
じゃない。急ぐんだよ。お願い。助けて!
マテウスさんが。
もう会えなくなっちゃうかもしれないって。
そうなる前にボク、女王様に許して下さいってお願いしたいんだ!
[急いで説明しようと省略した。うん、色々と。
まあ、経過はどうあれ。結果として力強い味方を手に入れて、女王の下へ嘆願に向かったのだった]