[特訓>>1484てなんぞや、という疑問は、こちらは抱かなかった。
少し離れて対決を見守る様子の電子雷獣は、きゅいー? と鳴いて首を傾げていたが]
……っとお!?
[斬り上げを止めた剣に、上がるのは上擦った声。
予想以上の重量に、僅かに眉を寄せる。
この態勢での競り合いは不利、と悟るのは早い。
故に、素早く太刀から力を抜いて下げ、同時、地を蹴って赤毛の左側に回りこむように動く。
低く構えた姿勢で太刀持つ右手を自身の後ろへ回し、そこから大きく弧を描いて上へと上げて]
いよ、っと!
[掛け声と共に地を蹴って跳び上がり。
そのまま、大上段からの振り下ろしに、降下の勢いを乗せた一撃を叩き込んだ]