[オトフリート──否、影と言った方がいいか──の言葉にくすりと笑うと]やろうね。名前なんて、さして意味はもたへん。しかし。影、ね。なるほど、人間・人間外云々以前の話か。いくらうちでも、影を斬るんは骨が折れるわ。[そう言って肩をすくめる。]