[手を振られたら>>1495、こて、と首を傾げますよ、電子雷獣。
実際には、無闇に触るな危険なヤツですが、それはそれ]
……ちっ!
[勢いをつけた斬り下ろしは跳躍により避けられる。
オーバーアクションの一撃はその後の隙も大きく、避けられると痛い。
空振り後の態勢の崩れを立て直そうとするのと、大気の断たれる気配はどちらが先か。
とっさに体の向きを変えつつ距離を取ろうとするものの、着地時に一度膝を突いた事が裏目に出た。
立ち上がるタイムラグに振られた切っ先は、脇腹を掠めて紅を引く。
痛みに僅かに眉を寄せつつ、それでも、ここで引くと捉えきれぬ、と、そう読んで]
おらよっ!
[赤毛と正対する位置に向き直り、その左の肩へと向けて、突きの一閃を繰り出した]