─7年後の、ある日─……あら?[ウェーブのかかった赤髪を掠めてたす、と刺さった矢文。誰から?と首を傾げながら広げれば、その内容に知らず微笑んだ。]…この仕事、任せてもいいかしら。えぇ、少し留守にします。クロウ、準備して。『急にどうした?…嬉しそうだな、ミリィ。』ふふ、解る?[側にいた同僚に後を頼むと、使い魔にも準備を促し。鴉から問われた彼女の笑みは、7年前のような悪戯めいたそれだった。**]