[手応えはある、しかし、ダメージが通っている様子はなく]……ったあ……厄介でしかねぇな、コレ。[自身のターゲットは、目の前の影が庇う男と、その背後のメインシステムそのもの。その二つを──自身を縛る過去を生み出したものたちを、取り除く事。それが、遠い月下の「約束」を果たすための術と思い定めていた]……斬っても切れず、ね……。[呟いて、下がり、身構える。刃と化した糸が、モニターの光を弾いて煌めいた]