[振り下ろした鉄拳は少年が出したらしい殻を割るに留まる]このやろっ、訳わかんねぇ力使いやがって![鉄拳と言えど、手自体は生身。再び痛みにぷらぷらと動かしながら、雰囲気の変わる様子に一歩飛び退いた]舐めんな、よっ![突っ込んで来る相手に対し、両腕を上げ両手首の鉄環手を上下に合わせる。その中心に爪が当たるように位置を合わせた。ギリギリと、金属の鬩ぎ合う音が響く。威力を殺げたのなら、横に払い退けるように押し返すだろう]