お、言われてみれば、そうかもねっ。
[返す言葉は、どこまでも軽い]
……容易く当たるとは思ってなかったけど。
[初撃が往なされるのは予想済みの事。故に、焦りなどはなく。
柄の下を掻い潜り、伸びるリボン。
半端な跳躍では、避けきれぬ、との判断は早い]
こっちも、そう簡単には捕まりませんよ、っと!
[音を立てて開く、漆黒の翼。
黒と深紅が翻り、『死の宮の御子』は空へ舞う]
とはいえ、踏み込まないとなんない訳で……と!
[空中で『半身』を構えなおし、一つ、羽ばたく。
降下の最中、右肩に担ぐように『半身』を振り上げ、勢いを乗せた振り下ろし放つ。
鎌の軌跡が狙うのは、舞姫の左の肩]