うん…
[一人ぼっちになるその寂しさ、埋められない空虚なもの。
母を慕っていた少年が口にする想いは娘にも解るから。]
……ミハエル君
ミハエル君も、僕が何処かに行っちゃったら…
そう想って呉れるのかい?
[其の問いかけは自身にも言い聞かせるように紡がれて。
あ、と何か攫めたかのようにくちびるから声が漏れた。]
…ううん、クロエ達の代わりが欲しいんじゃない
新しく出来たつながりを、解くことなんて出来ないから
僕は――――…君の手を離したくは無いよ
[ひとつひとつ、ゆっくりと想いを綴っていく。
娘はそうして答えを求めようとしていた。]
――――ねえ