前はこれが普通だったのに。[窓に手を触れて苦笑する。両の甲に緋の刻印。左手は人の肌と呼ぶには白過ぎる色]………。[視線を上げて再び空を見る。悠久なる流れの中、変わりゆくもの、変わらぬもの。今はただ*見つめるだけ*]