[きゅいー、にちょっと和みかけるが当人それどころじゃなく。
悪っるい顔色のまま放った一撃には鈍さが相まったか、剣は空を切る。
手ごたえの無さを残念に思いつつも、ふっ、と息つき崩れかけていた体勢を整えた。]
おお、そっちもやるな若人!
って、おにーさんかー。
もう若者にそう言われる年なんだなぁ、俺。
[御年25歳。悲しいかな彼女いない歴でもあるが、この年になって可愛い妹が出来たので、当人はわりと幸せな人生送っている。
なんて余談は置いておいて。向こうが構えるのならと、こちらも基礎の通りに両手で剣を握り締め、構え迎え撃つ呈で。]