―そのご0―
[外に出れるようになったあたいは〜〜〜略。
んでちょっとしてから、あたいは離宮に行ったんだ。
何か死に掛けてたらしい親父らの様子と…あとはおっさ達の事が気になってたからな。
親父らの都合が付くまで待ってろって言われた部屋で、あたいは珠樹の格好で呼ばれるまで大人しくまって……ん?]
だれ?……あ、ゲル、ダ。
[じゃねーか。どした?と思って近づいたら、先ず名前の事言われたんでそこはこっくり頷いといた。]
会えなく、って……まさ、か。
[えええまじか!?とゲルダの説明にそこにただならねぇものを感じたあたいは、慌てて女王がいるだろう部屋にゲルダを連れて行ったんだ。
ちょっと強引に部屋に乗り込む前に、あたいは少し深く息を吸った。口調変えねぇといけねーからなぁ……。
そうして何時もの、ウン百年前と殆ど変わらない調子であたいは、王と女王の前に進み出たんだ。]