……んのやろっ……やったなぁ!
[入るは反撃、それへのカウンター、と。
気づけば小規模暴風警報発令状態。
それらが鎮まったのは、全力の殴り合いの、その果てのこと。
どちらも息を切らしてその場に座り込んでいたものの、やがて、嵐竜王がぽふり、と金髪の上に手を置いた]
「……ティル」
……あんだよ?
「心配かけた、な」
[短い言葉に、青がきょとり、と見開かれ。
直後に、むっとしたようにそらされる]
そゆ事は、姉さんに言えよなっ!
[この言葉に、義兄は苦笑めいた笑みを浮かべ、へいへい、と言いつつまた頭を撫でた]