─葬儀後/工房『Horai』─[同胞が埋められていくのを見送ってから、家に帰り着いたのは大分夜も更けた頃か。戻ればまっすぐに夫の隣に腰掛けて、眠るようなその顔を眺めながら髪を梳いた。]……ゼル。『……ヴァイス』[どちらで声をかけても、返事が返ってくる事はない。それでもそこに在ってくれる事に安らぎがあった朝が弱く、なかなか起きない夫の隣に座っては目覚めを待っていた日のようで今度は二度と目覚めない眠りで、何時までも待つ事は出来なかったが]