力いっぱい、宣言するよーな事かっ!
[返す言葉は、どこか呆れの響きつき。
狙いよりも軽い手応えに舌打ちしつつ。
刀を引き戻す、その僅かなタイムラグに放たれた足元への一閃を避けようと地を蹴るが僅かに避けきれず、左の足を切っ先がかすめ、紅が散る]
やっぱ、一筋縄じゃあ、いかねぇよなぁ……。
[間合いを開けての着地と共に、零れる呟き。
だからこそ、立ち合いのしがいがある──とは、言葉にせずとも伝わるか。
す、と僅かに細められる、蒼と金の瞳。足は痛むが、走るには支障はない。
じゃきり、と上がる金属音。刀を握る両手と、それから、足に力を込めて、思いっきり地を蹴り、跳躍する。
構えは大上段、繰り出すのは、降下の勢いを込めた真っ向からの斬り下ろし]