「……先に、ゆくぞ」
……ああ。
俺は、もう少し、してから。
……兄さんに会わずに、ってわけには、行かないだろうしね。
[冗談めかした言葉に、団長は確かにの、と笑い。
それから、くるりと踵を返して歩き出す。
その姿が、淡い光に包まれて消えるのを、見届けて。
もう一度、空を見上げる]
……He, meine Stimme.
Erreichst du dich?
Ich bin in Einklang mit diesem Lied, wenn ich ankomme.
Ich sehne mich und schicke es…….
[小さな声で、歌の一説を紡ぐ]